旅ログ

徒歩、バイク、クルマで地の果てを目指す旅の記録

バイクの旅#25-3初めての日本一周中国編

8時に宿を出る。今日は山口県を回る。山口県はほとんど未踏の地で、どこにも寄ったことがない。

まずは岩国市を187号線沿いに北に向かう。すると道端に唐突に昭和スポットが。 ここは、昔はオートレストランと呼ばれた、自販機だけのドライブインだ。しかも、 これ、博物館とかじゃなくてナチュラルに稼働してるの初めて見た。せっかくなのでラーメン食べる。 ラジカセで演歌が流れている。テーブルクロスの汚さも相まって、昭和30年代くらいのイメージ。しかし衛生面が気になって味に集中できぬ。

その後、さらに北上すると、 人間専用のガソリンスタンド。ガソスタ廃業したのは仕方ないとしても、なぜあの位置に自販機を設置したのだろうか。

まぼろしの駅、雙津峡温泉駅 岩国から北西に向かって伸びる錦川清流線。その線路は錦町で唐突に終わっているのだが、実は島根まで続く予定だった。その、工事の途中まで作られた路盤を使用して、バスのようなとことこトレインが走っている。休日のみの運行なので残念ながら走っているところは見られないが、未成線をバスが走っているのが興味深い。ちょっとだけ歩いてみた。 トンネルは幅が狭い割には高さがあり、電車の通行を想定していたことが分かる。 こんなに立派な鉄橋とか隧道とか作ったのに中止とは悲し過ぎる。悲しみスポットなのであった。 横から見ると完全に線路だったことが分かる。

来た道を戻り、地底王国美川ムーバレーへ。 はい来ました。廃坑(玖珂鉱山)使ったテーマパーク。 入場料2千円は痛すぎる。内部は、古代文明をテーマに装飾されており、謎解きをしながら進むようになっている。 坑道入り口は鉱山っぽさが残るが、 内部はかなりお金を掛けて改装した感じで、かなりちゃんとしたテーマパークになっている。坑道自体が石だし、造形物もリアル石で出来ている感じで、某テーマパークよりも本物感があって大変良い。 唯一、廃坑であることを示す場所。この手の坑道にありがちな「賽銭箱」は、さすがにこのテーマパークには似合わないと思っていたら、 出口のところにちゃんとありましたわ。しかも建造物の鉄骨を赤く塗って鳥居に見立てていて最高。

岩国で遊んでたら昼近くになってしまった。南から雨雲が接近しており、今日は早めに宿に入りたい。などと考えていたら大雨が降ってきた。

海沿いに抜けると、雨は止んだが今度は風が強くて天候の不安定さを感じさせる。 キワ・ラ・ビーチ。椰子の木の折れ具合が風の強さを示している。

さらに西へ。宇部市ときわ公園。 ここ宇部地域では昔から石炭の採掘が行われていたらしく、石炭記念館という施設がある。 D51の静態展示は珍しくないけど、 客が自分しかいなくて、入館したらお兄さんが電気を付けてくれた。内部は昭和の香りがあって、でもかなり本格的な展示になっていて見応え十分でした。

ときわ公園には謎のオブジェが沢山あって、それぞれ名前が付いている。 題名「人間は神話を捨て去ることが出来るのか-Ⅱ」。うーん。Ⅰもあるのかよこれ。

宇部市の市街地をぼんやり走っていたら、お巡りさんが声をかけてくれた。 お巡りさんは僕にサインをせがみ、サインをもらうと青い紙を渡して去っていった。

本山岬に到着。くぐり岩、という奇岩があるらしい。 これじゃない。この先にその岩があるという。 ここ、干潮時しか歩いて行けない場所らしくて、たまたま干潮時でラッキーでした。思ったよりもデカくて迫力満点なんだけど、足元にGによく似た虫(フナムシ?)が無数に這っていて岩に集中できぬ。

本日の最終目的地、毘沙ノ鼻に到着。 ここは本州最西端。ここから夕陽を眺めたい。 本州最西端にはすみっコぐらしもいました。 手作り感満点の誰得モニュメントも。一人で鐘を鳴らしておきました。 本州最西端から西を臨む。雲が厚いな……って思っていたらパラパラと雨が降ってきた。南側から雨雲が迫ってきている。後は北上しよう。 角島大橋を渡って一瞬だけ角島に上陸して、 今夜は長門市のビジホに泊まる。 長門セントラルホテル。山口県日本海側は本格的に何にもない感じで、長門駅周辺もあまりお店がない。その中でやってたお店に入る。 よくよく考えたら今日初めてのまともな食事だった。

そんなこんなでまた明日。 本日の走行距離 330km