旅ログ

徒歩、バイク、クルマで地の果てを目指す旅の記録

クルマの旅#01-0厳寒期の宗谷岬を目指す旅

晦日宗谷岬で過ごしたい

バイクで雪道を踏破し、大晦日宗谷岬で過ごすという、ちょっと頭のおかしいライダー達がいることは昔から知っていた。冬山登山を嗜むようなごく一部のアドベンチャーイカーがスパイクタイヤを自作して臨む命がけのツーリングだ。国内で挑めるアドベンチャーツーリングとしては最も過酷だろう。

近年、そんな頭のおかしい人たちが急増しているらしい。2000年代には10台弱だったものが、2010年代に入って急に増え始め、2018年以降は100台を超えるバイクが毎年、大晦日宗谷岬に集まるというのだから間違いなく異常事態だ。

テレビ局の取材やYouTuber達によってメジャーになってしまった大晦日宗谷岬アタックではあるが、北海道をこよなく愛する自分としては、避けることのできない、いつかはやらねばならないツーリングなのだと、気がついたら頭のおかしい人たちの仲間入りをしていた。

死ぬかも

ググると色々と情報が出てくる。大抵はサポートカーが随伴していて、天候が悪ければクルマにバイクを積んで移動したりもしている。そんなの詐欺のような感じもするが、それだけ、単独バイクでのアタックは危ないのだと思われる。

ガチガチに凍った道路はスパイクタイヤを履いていても自転車くらいの速度しか出せず、車に抜かれながらノロノロと路肩を進んでいく。氷上の凸凹で簡単に転倒するバイクを、半ば足で漕ぎながら進んでいくような感じらしい。

単独アタックは危険だ。転倒は当然のこととして、転倒した際に足がバイクに挟まれて骨折したらガチでヤバい。氷点下の世界ではリチウムイオンバッテリーは機能せずスマホの電源は入らない。まさに死と隣り合わせのツーリングだ。

単独でやるしかない

大変残念ながら俺には友達がいないので、アタックするなら単独で、ということになるだろう。もうすでに頭はおかしいけどさすがに死にたくはないので、これに関しては入念な準備が必要だと思う。

というわけで、今回は、飛行機+レンタカーで、北海道の宗谷岬までのルートを確認することにした。明日からの3日間、お付き合い頂ければ幸いです。