旅ログ

徒歩、バイク、クルマで地の果てを目指す旅の記録

バイクの旅#24-3初めての日本一周近畿編

8時に宿を出て那智の滝に向かう。まずは熊野那智大社にお参りする。 例に漏れず、ここも激坂。 クスノキ胎内くぐりという、大木の内部空洞をくぐるアトラクション的な何かがあったのでクリアする。 続いて那智の滝日本三名瀑の一つ。ここの観光ポイントも神社になっていて、観光客にお金を落とさせるシステムになっている。日本一の落差の滝なんだけど、華厳の滝ほど近くに寄れないので迫力に欠けるのが残念。

ここからは紀伊半島の内陸を北上していく。途中、仕事の電話がかかってきて現実に引き戻されそうになったが無視して先に進む。今しばらくは現実逃避を続けよう。

熊野川沿い、国道168号線を北上。道の駅による。 紀伊半島大水害の碑が立っている。そりゃこんだけでかい川が氾濫したらそうなるわなっていうサイズ感。お店には「めはり」という何かが売っており、地元のおっちゃんが次々に買っていく。調べたら、酢飯を高菜で包んだ、ここ熊野の郷土料理みたい。 食べてみた。熊野川を眺めながら郷土料理を食べるとかいい感じですな。なお、見た目通りの味だった。

国道168号線をさらに北上。知らない間に県境を越えて奈良県に入った。谷瀬の吊り橋に到着。 ここ、日本一の吊り橋らしい。 渡ってみた。橋は真ん中に近づくにつれて揺れが増していく。横方向と捻れる方向に揺れていてまじで怖い。これはまじで無理。まじで無理だったので1/3くらいで引き返した。ここまじで怖すぎるのだが、たくさんのお年寄りが平然と往復してるのがすごい。

どうでもいいけどここ奈良県南部の地域って、日本で一番可住地面積が少ないエリアらしくて、ガチの秘境すぎて関西弁が浸透しなかったとか色々言われてるみたい。そんな秘境を堪能すべく、今度は面不動鍾乳洞へ。

国道168号線を逸れると道は急に酷道に変化する。面不動鍾乳洞に到着。 鍾乳洞入り口へはこういうトロッコ列車でアクセスするのだが、完全にジェットコースターの形状ですやん。 斜度やべぇ。そこらのジェットコースターよりはるかに急な角度で登っていく、アトラクション的な何かになっている。鍾乳洞の内部は普通の鍾乳洞って感じ。 写真だと綺麗だけど実物はそこまでって感じ。内部もこじんまりしてる。 最深部で唐突に賽銭箱が現れるのが鍾乳洞あるあるなんだけど、雰囲気怖すぎ。

その後、奈良の市街地に向かって北上を続けるが、道はさらに過酷になっていく。 ここ、軽自動車1台がギリ通れるか通れないかくらいの、隧道という表現が似合うトンネルとかある。

奈良県南部はガチの秘境だったが、明日香村まで北上するとようやく普通の農村地帯になった。村の中はレンタルサイクルで走ってる人がたくさんいる。

この辺り古墳がたくさんあって、ここは石舞台古墳 周りが綺麗に整備されていて、公園みたいになっている。なお、この古墳(というか石室)の内部にも入れる。 ここには蘇我何とか氏が埋葬されていたって言ってるけど本当にそうなのか。

さらにすぐ近くには、飛鳥寺があるので参拝する。 日本最古のお寺らしい。 中には大仏が安置してあって、住職風の方が説明してくれたんだけど、日本で最初のお寺で、聖徳太子も参拝してて、火災で焼失したけど大仏だけは焼けずに残ったんだって。そんなわけないやんとは思うけど、ここ明日香村の雰囲気は本当に静かで落ち着いていて、過度に観光地化されてなくて、本当に好きになった。なおこの村には変わった信号機がある。 交差点じゃなくて一つの区画を車が流入しないようにコントロールしてる信号機だと思うんだけど、赤信号4分間って長すぎない?

そんなこんなで日が暮れたので適当に近くの宿を取る。 橿原大和ロイヤルホテル。結婚式も出来る大きなホテルだった。薄汚れたバイクおじさんには不釣り合いだけどいっか。

歩いて10分ほどのラーメン屋で晩ご飯食べて、また明日。

本日の走行距離 198km